2026/09/05 21:00

好きなものを、誰かの「これじゃなきゃ」へ

私は子どもの頃から、ひとりで過ごす時間が好きでした。
自分の内側に入って過ごせる、静かな時間。
人前が苦手で、自分の気持ちをゆっくり考えてからじゃないと発信出来なかった私は
ちょっと面倒なタイプだったかもしれません。
(今もあまり変わりませんが…)
でも、考える事、それを文字にすることはとても好きでした。


「言葉」を扱う仕事に憧れ、編集の専門学校へ。
高校卒業後は、本や雑誌制作の世界を目指して、専門学校で学びました。
その後、デザイン事務所や出版社などで制作の仕事を経験。
結婚、出産を経て、しばらくものづくりから離れていた私が、
ミシンに向かうようになったのは、子どもの幼稚園入園がきっかけでした。
幼稚園のバザーでルームシューズを作る係を担うことになり、
手芸本と格闘しながら、初めて布製のルームシューズをつくりました。


「もっとつくりたい。」
素材や色の組み合わせを考えたり、布が立体になっていく過程も楽しくて。
履いてみれば、足を包み込まれる心地よさ。
バザーでも好評で、自分がつくったものを初めて買ってもらえたことも、大きな喜びでした。

あんな布やこんな布で、もっと工夫して、もっとつくってみたい。
沢山作るためには、作ったものを販売できる仕事をしなくては。


そこから試作と改良を重ね、2017年12月、okaeriの原型が完成。

minneで販売を始めました。

自分が「好き」と思ったものを形にして、それを受け取ってくれる人がいる。

その嬉しさが、NuiSiroの原点です。
その後、Creemaやポップアップショップなどを通してたくさんのお客さまと出会い、
いただいたお声をもとに、ルームシューズを少しずつ育てていきました。

そうして生まれたのが、今の「okaeri」です。

「okaeri」に込めたのは、家に帰ってきたときの、ほっとする感じ。
靴を脱いで力が抜ける、あの安心する時間です。


NuiSiroのものづくりは、いつも「好き」から始まります。

好きな素材やものに出会ったら、その良さをどうしたら形にして届けられるだろう、と考える。
試作を重ねながら、自分が感じた「好き」を、

誰かの日々の中に置いてもらえるものへと形にしていきます。
毎日使うものだからこそ、「これじゃなきゃ」と思えるもの。

NuiSiroでも、そんなお気に入りをつくれたらと思っています。


最近、お客さまからこんなお言葉をいただきました。


『いつも本当に癒されています。
これがなければ~という私のアイテムの大切なひとつです!』


自分が好きでつくったものを、誰かも好きだと思ってくれる。
その気持ちが重なる瞬間が、ものづくりを続ける理由のひとつです。


自分のまんま、安心して。

心地よさや、嬉しい気持ちを感じるために。
自分の「好き」を大切にするために。


必要なのは、自分のための小さな余白。
それがあれば、今より少しご機嫌になれる。


NuiSiroが届けたいのは、そんな「余白」です。

今日も皆さまのおかげで、私は「作る人」でいられます。
そのことに、心から感謝しています。


明日も明後日も、
「これじゃなきゃ」と思ってもらえるものを、
ひと針ひと針、心を込めて。