2026/08/31 11:24
日本の伝統色から選ぶ、okaeriの10色。
日本には、季節や自然、暮らしの中から生まれた、たくさんの美しい色があります。
「和のいろリネン」は、そんな日本の伝統色から10色を選び、リネンの生地で表現したシリーズです。
色の名前を知ると、いつもの色が少し違って見えることがあります。
それぞれの色が持つ背景や物語も楽しみながら、
今の自分に寄り添う一色を見つけていただけたら嬉しいです。
10色の中から、あなたはどの色を選びますか?

牡丹色|ぼたんいろ
奈良時代の終わり頃に中国から日本へ伝わった牡丹の花。
通称「百花の王」とも呼ばれ、その優艶な赤紫色は、平安時代には襲(かさね)の色目としても使われていました。
華やかさの中に、どこか落ち着きを感じる色です。
群青色|ぐんじょういろ
アズライトと呼ばれる石を砕いて作られる青色。
貴重で得難い色を用いて表現される対象は、如来像や菩薩像の頭髪など、尊いものではなくてはなりませんでした。
深く鮮やかな青には、古くから特別な存在として扱われてきた歴史があります。
虹色|にじいろ
紅花染を施した絹地は、光の糸を旗織ったかのような光沢を帯び、眺める角度によって青にも紫にも見えます。
かつての人は、それを「虹色」と呼びました。
光によって表情を変える、繊細な色です。
香色|こういろ
丁子や伽羅などの香木を煎じて染めた色。
赤香、薄香、焦香など色合いの幅があり、香木は高価な輸入品で、その恩恵にあずかれたのは殿上人のみでした。
ほんのりと黄みを含んだ、やわらかな色です。
花緑青|はなりょくしょう
明るくも渋い青緑色。
19世紀ヨーロッパで生産された顔料によって生まれましたが、有毒であったために使われなくなり、現在では色名だけが残りました。
鮮やかさと落ち着きをあわせ持つ、印象的な青緑です。
抹茶色|まっちゃいろ
その名の通り、茶葉を乾燥させ粉末状にした抹茶に由来する色。
江戸時代に開花し、広く庶民にも親しまれた茶の湯文化の発展に伴って、普及した色です。
暮らしの中に自然となじむ、深みのある緑色です。
柳煤竹|やなぎすすたけ
灰がかった暗い黄緑色。
江戸時代前期に流行した「煤竹色」のバリエーションのひとつで、より緑みが強いことを表すため「柳」という字があてられました。
渋みの中に、柳のような緑を感じる色です。
印度藍|いんどあい
深く濃い藍色。
インド原産の天然藍から染め出される色で、日本に入ってきたのは江戸時代末期。
威厳を感じさせる色合いが武士にも好まれていました。
凛とした佇まいを感じさせる、深い藍です。
藤色|ふじいろ
藤の花のように青みのある紫色。
藤は美しいだけでなく強くて寿命も長く、平安時代には尊いこと、栄えることの象徴として貴族たちにも愛されました。
やわらかさの中に、品のある紫色です。
錫色|すずいろ
銀色に近い明るい鼠色。
銀鼠、絹鼠、銀灰色などとも呼ばれます。
江戸時代、倹約令のもと派手な着物を禁止された庶民にも、粋な色として人気を博しました。
控えめでありながら、光を含んだような美しさを持つ色です。
色を、実際に確かめてみたい方へ
リネンは、光の加減やご覧になる環境によって、実際の色と少し違って見えることがあります。
「写真だけでは色を決めにくい」
「実物の色を見てから選びたい」
そんな方のために、10色の生地を実際に確認できる色見本コースターをご用意しています。
手に取って、光の中で眺めながら、
お気に入りの一色を見つけてみてください。
あなたは、どの色を選びますか?
10色それぞれに、名前があり、背景があり、物語があります。
色の由来を知って選ぶのも、
なんとなく惹かれた色を選ぶのも。
毎日の足元で使うものだからこそ、
「この色が好き」と思える一色を。
和のいろリネン okaeri
10色から、お好きな色をお選びいただけます。

